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根本復興大臣訓示[平成25年4月1日]

根本復興大臣訓示(平成25年4月1日(月)10:12~10:23 於)復興庁記者会見室)

 復興庁の皆さん、日ごろ本当に大変なお仕事、御苦労さまです。
 新年度を迎えました。私はもともと、年末に復興大臣を拝命して以来、最初の1カ月が勝負であり、そして新しい内閣は最初の100日ですから、この最初の1カ月、最初の100日、これに思い切って精力的に取り組もうと思ってやってまいりました。

 皆さんには年末年始、正月を返上して仕事をしていただいて、大変感謝をしております。
 私は、最初の就任時にも申し上げましたが、とにかく施策を総点検して再構築する。現場主義に立って、司令塔機能の強化、この3カ月で、この1月に復興庁の組織体制も見直し、そして補正予算、当初予算、復興加速策の大きな枠組み、復興財源フレームの見直し、今の段階で組織や予算、大きな枠組みができたと思います。
 これから大事なのは、例えば「住宅再建・復興まちづくりの加速化のためのタスクフォース」に見られるように、具体的なテーマについて一つ一つ問題を解決し、そして現場の意見を吸い上げて、我々が司令塔機能を発揮して、各省庁を横串で縦割りを打破して大きく動かしていくということだと思います。
 この復興庁の組織も4月1日で新たに約50名の増員を得ました。そして、内閣府原子力被災者生活支援チームの皆さんも今まで区域見直し等、大変御苦労いただきましたが、復興庁に合流して福島の復興、そしてこの原発災害からのこの国の建て直しという、大きな課題に復興庁と一緒になって取り組むことになりますが、ぜひ我々と手を携えて、頑張ってやっていただきたいと思います。
 もう一つは、市町村への応援隊の派遣。これは国家公務員OB、そして青年海外協力隊の皆さんの貢献、さらに新しい取組として、民間企業からも団体を通じて、復興庁に任期付の職員として採用して、応援隊として送り込む、この新たな新機軸も出させていただきました。
 私は、これで大体復興庁のこれからの体制が固まったと思いますので、これからが復興加速に向けての新たなステージだと思います。
 皆さんには、前々から申し上げておりますが、現場主義をぜひ徹底してほしいと思います。私も被災地に何度も訪問いたしました。被災地を訪問しますと、そこの現場で抱える問題点や課題、これがよく分かります。現場に解があると改めて思います。
 復興庁はほかの役所と違って、私も感心するのがそれぞれの市町村に自ら赴いて、一緒に対策や課題を吸い上げて練っていく。あるいは新たな市町村の応援体制も組んでおります。この現場主義を徹底してやってもらいたいと思います。
 それから、もう一つ、私は、もともとこの3年3カ月、国のガバナンスが劣化した、国の統治が劣化したことを改めて体験してまいりました。ですから、特に復興については、新たな国の統治の仕組みを我々が実現することが必要です。政治家が方向性を示して、そして専門家である官僚の皆さんが知恵を出して、政策の案を仕上げて、そして政治が決断し、決めて、お互いに決断して、責任をもって物事を前に進める。政と官の新たな信頼関係の下で、この本格復興とこの国の政治を建て直す。私はそんな思いで、ぜひ皆さんと一緒にやっていきたいと思います。
 もう一つは、創造突破主義で当たってもらいたいということを申し上げてまいりました。
 復興庁は単なる各省庁の政策をホチキスでとめる調整官庁ではありません。司令塔ですから、各省庁を動かしていく、横串を刺して縦割りを打破していく。そのためには、困難を乗り越えて知恵を出していく、創造突破型の精神が必要だと思いますので、ぜひその構えで皆さんにはこれからもやっていっていただきたいと思います。
 百の言葉より一の実行です。しっかり私も先頭に立って頑張っていきたいと思います。
 最後に、復興庁はそれぞれ各省庁から有能な皆さんに集まっていただきました。そして、今、震災から2年を経て、それぞれの各省庁に戻る方もおられます。最初の発災以来、あの過酷な事故を体験して、大変な大震災の中で仕事に取り組んだ、いわば復興第1世代の皆さんがこれから代わっていかれる。その後に復興第2世代の皆さんが入ってくるわけですが、復興庁は各省庁から来ていただいていますから、その仕事も円滑に継承して、あの大震災の、あの同じ思いを共有して仕事をしていく。その創造力と被災地に寄り添う、そして仕事をきちんと継承し、創造的に発展させていく。私は、これが何よりも必要だと思いますので、新たに復興庁に来られた皆さんを含めて、これから復興加速本番ですから、ぜひ皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 私も先頭に立って頑張りますので、皆さんの御協力、よろしくお願い申し上げ、そして皆さんがこれからも伸び伸びと復興行政を思い切って力を発揮してやっていただくようにお願い申し上げまして、私の訓示に代えます。
 ありがとうございました。

(以    上)

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