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田中復興大臣記者会見録[令和02年08月04日]

(令和2年8月4日(火)10:55~11:02 於)復興庁6階記者会見室)


1.発言要旨
   おはようございます。
  まず1点目でございます。8月2日、福島県桑折町におきまして、東北中央自動車道「伊達桑折インターチェンジ」から「桑折ジャンクション」間の開通式がございまして、出席させていただき、御挨拶を申し上げました。   今回の当区間の開通によって、福島地方の高速道路ネットワークの強化のみならず、東日本大震災の被災地全体における被災者支援、住まいとまちの復興、そして産業、生業(なりわい)の再生等に大きな弾みがつくものと期待しておるところでございます。
  なお、桑折町は福島の桃の産地でございまして、出荷が始まっております。桃をはじめ、福島県の農産物等はまだ根強く風評がございますので、ぜひ、安全でおいしい福島県産の農産物を多くの皆様方に味わっていただければと思っておるところでございます。私も早速、おいしい桃を頂戴いたしました。
  2点目でございます。8月1日に「道の駅なみえ」が、浪江町の中心部に一部オープンいたしました。この道の駅が地域の魅力を発信する観光の拠点として、また、居住者、避難者、来訪者等の交流の拠点として活用され、交流人口の拡大やまちの賑わいの創出をもたらし、福島復興のシンボルとなることを期待しておるところでございます。
  3点目であります。明日5日に、岩手県宮古市及び大槌町を訪問させていただきます。
  訪問先では、市が中心となり進めている水産業に関する新たな取り組みだとか、被災地の復興や発展を担う若い世代の教育、人材育成に関する取り組みなどについて意見交換させていただく予定です。
  訪問にあたりまして、新型コロナウイルスの感染対策にもしっかりと留意しつつ、復興の総仕上げに向けて、被災地の実態や残された課題の把握にしっかりと努めてまいりたいと考えておるところでございます。
  以上でございます。

2.質疑応答 (問)全く別件なんですけれども、日曜日に宮城県女川町で、女川原発の再稼働に向けた住民説明会が始まりました。
  来年で原発事故から10年ということで、福島にとっても、いろいろなことを皆さんが考える時期だと思うんですけれども、原発と津波被災地ということで、また違う災害なんですけれども、被災地で原発の再稼働に向けた手続であったり説明会が始まるということについて、大臣の所感がありましたお願いします。
(答)私どもも、そういう事実関係については承知しておるところでございます。ただ、地元の皆様方にとっては、やはりいろいろな思いがおありになると思いますし、しっかりと地元の意見を伺って、しっかりとした対応がとられていくことを期待しておきたいと思います。
  福島で過去にあれだけ大きな災害となった現実というものは、やはり大変な被害を及ぼし、多くの方々にいまだなお避難していただいているような事態になっております。そういうことをみんなが認識しておられる中でのこういうことでございますので、いろいろな思いがおありだと思っております。私どもも、そういう意味で非常に今後の地域の復興・発展にいろいろとかかる関係のこともあろう思いますので、地元の皆さんの御意見がしっかりと反映されることを期待しておるところでございます。
(問)関連でもう一つなんですけれども。地元の皆さんの意見を汲み取るということで、地元同意ということが必要になってくると思うんですけれども、立地市町村と県知事ということだけなのか、そのあたりが地元でも議論になっているのですけれども、地元同意の範囲については、大臣としてはどうお考えでしょうか。
(答)やはり、地元にいずれにしても丁寧な説明と理解が深まるということが一番重要なことだと認識しておりますので、そういう思いを持って、これからもそのことについて関心を寄せてまいりたいと思っておるところでございます。以上でございます。
(問)福島では、立地市町村以外に、例えば浪江町とか、立地していないところに大量の放射性物質が降ってということで、いまだに帰れない状況になっているという、立地市町村だけの問題ではないのではないかという、福島の事故で問題意識もあったと思うのですけれども、地元の同意の範囲についてはどういうふうにお考えですか。
(答)私のほうとしては、何といっても福島第一原子力発電所の今回の東日本大震災での大変な事故が起きたという、この重さ、多くの方々が大変な被害をお受けになって、今日まで大変な御苦労、御迷惑をおかけしている現実というものをやはり重く受けとめると。このことを申し上げるということで、今日はお話の締めとさせていただきたいと思います。


(以  上)

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