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田中復興大臣記者会見録[令和02年04月10日]

田中復興大臣定例閣議後会見録(令和2年4月10日(金)10:30~10:41 於)復興庁621会議室)


1.発言要旨
おはようございます。
まず1点目であります。緊急事態宣言の発出を受けて、復興庁においても、新型コロナウイルスの感染拡大の防止に向けて
積極的に取り組んでまいります。このため先日申し上げたとおり8日から職員の出勤の交代制を実施しておるところであります。
被災地の御意見を伺う点については、書面による対応のほか、テレビ会議の活用を図ることで、しっかりと御意見を伺い
被災地の復興に影響が出ないようにしてまいりたいと思っております。
2点目であります。今般の新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動への影響を踏まえ、先日7日に事業規模108兆円の
緊急経済対策が閣議決定されました。復興庁としても、新型コロナウイルスの影響により、復興事業に支障が生ずることがないよう、
被災地の状況を注意しつつ、被災自治体や関係省庁ともしっかりと連携して、引き続き復興に万全を期してまいりたいと思っております。
以上でございます。

2.質疑応答
(問)経済対策の部分なんですけれども、具体的に大臣が把握されているとか、復興庁で把握されている限りで構わないんですが、被災地への影響というのは、現在どのような問題が出ているのかについて、お伺いします。
(答)現在、私どもも刻一刻と変化する状況の中で、しっかりと地元の状況を把握するように努めておりますし、自治体はもちろんでありますが、関係省庁とも連携を深めております。特に雇用の維持、あるいは収束後の経済活動の回復に向けた、また観光や農林水産業の政策など、東日本大震災の被災地にも活用していただけるような施策が含まれているいろんな今回の経済対策について、我々もきめ細かく作業してまいりたいと思っておるところでございます。 新型コロナウイルス感染症による観光業への影響については、訪日外国人旅行者の大幅な減少だとか、日本人の旅行の手控え傾向などによって、全国的に厳しい状況にありまして、当然被災地の地域においても同じような状況があるわけでございます。 いずれにしましても、私たちはこの状況をやはり、より深刻に受けとめなければならない。そして、緊張感を持ってきめ細かく対応しなければならない、この思いでございます。いずれにしましても、ありとあらゆるニーズに対応できるように頑張ってまいりたいと思っております。
(問)本日及び今月末にもう一回ありますけれども、国際教育拠点の有識者会議、書面開催という形でどういうふうにやるのか、ちょっと私も把握していないんですけれども、こういう会議のやり方の変更によって、何かこれからの政策を進めるスピード感とか、それから意思疎通の度合いなどについて支障が出ないようにはされるんでしょうけれども、何か大臣のほうで懸念していることなどがありましたら教えてください。
(答)今まで一堂に会して、いろんな意見を自由闊達に述べていただく。またそのことを皆様がそれぞれに感じていただいて、次の会議につないでいただくと、こういうようなことで、非常に意義のある会議であったと思っておりますが、もうやむを得ない、こういう状況なものですから、私たちもそのような形にしていかなければならないわけでございますが、いずれにしても、今月は有識者会議、残念ながら書面対応と、こういうことになるわけでございます。 皆さんの各御意見も、また意見表明も含めて個々によく丁寧に承りまして、今後作業等に差し支えのないように対応することができればと、このように思っております。 いずれにしましても、やっていくことによって、きちっと対応ができるんではないかと期待もしておるんでございますが、こういう緊急事態ですから、書面対応ということで、仕方がないなと思っております。
(問)組織によって、例えばテレビ会議とか、パソコンを使ってやっているところも、ちまたにはあるかと思うんですけれども、この書面にしたというのは、どうしてでしょうか。
(答)いろいろと書面、専門的なやりとりも含めて、書面のほうが皆さん、やりやすいというようなことで、そのようにしておるわけでございますが、今後テレビ等も含めて、そのほうがよければそのようにとも思っておりますが、人数も大勢いらっしゃることですし、とりあえず書面でスタートして対応してみたいと、このように思っておるところでございます。進め方等については、いずれにしてもいろいろと、今後御意見を聞いてやっていきたいと思っております。
(問)もう一点、似たような違う質問なんですけれども、新型コロナの政府の対策で、相当な予算がこれから必要になってきます。片や、もう事前に復興庁のほうは、例えば復興・創生期間後の予算について1兆円台半ばという、そういう試算を出されていますが、こういったこれから、恐らく財政的にもかなり厳しくなる中で、もう復興庁のこれからの予算について、何か1兆円台半ばという、これはあくまでも試算でしょうけれども、これがかなり緊縮的な方向に向かうということは考えておいたほうがいいんでしょうか。
(答)今回の新型コロナウイルスの感染拡大が、財源フレームに及ぼす影響について、今の時点で言及することは時期尚早である、そういうことで、コメントは差し控えたいと思っておりますけれども、復興・創生期間後も当然必要とされる復興事業については、財源をしっかりと確保していかなければならないわけでございまして、私どももそのことに特に力を尽くさなければならないと、このように思っております。いろんな自治体の御意見あるいは中央官庁の中でも、いろいろとそれぞれに調整しなければならないことがあるのかもしれませんが、財源は確保していく、このことについて当然力を尽くしていくということは、私の務めであると思っております。
(問)国際教育研究拠点の関連なんですけれども、当たり前のことの確認なんですけれども、復興・創生期間後の財源フレームには、この国際教育研究拠点に関する予算が全て盛り込まれているということでよろしいですか。
(答)財源については、今までに示してきた、また議論されてきたことを私たちは進めてきておるわけでございまして、今の時点で変化があるわけではございませんし、計画もやはり予定どおり進めていきたいと、この思いでございます。
また、法律案等についても、今後国会の中で審議をいただくということになるわけでございまして、今の時点では、私ども特別に新型コロナウイルスの影響というものについて考えているわけでございませんけれども、やはり何ごとについても、全て進行形にある状況の中で、やはり気を配っていかなければいけない。いろいろと気遣いをしなければいけないこともあるのかもしれません。そういうことも含めて、今の時点では、しっかりと緊張感を持って対応していくと、そういうことでお答えしておきたいと思っております。
(問)その財源フレームには含まれてくるという理解でいいですか。
(答)おっしゃるとおりです。

(以  上)

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