第1回　地域復興マッチング「結の場」を開催［平成24年11月28日］

 

第１回　地域振興マッチング「結の場」を開催
　～石巻地域の水産加工業と大手企業等が対話～

　復興庁宮城復興局では11月28日、被災地域企業が抱えている経営課題の解決、経営力を強化するために、大手企業等の持つ経営資源（ヒト・モノ・情報・ノウハウ等）を効果的に繋ぐことを目的として、地域復興マッチング「結の場」を石巻市にて開催しました。
　初めての開催となる今回は、石巻商工会議所と共催で、水産加工業をテーマとし、石巻市内の水産加工業者13社と、被災地域企業の支援に意欲を持った大手企業・団体等35社が参加しました。

【当日のスケジュール】

地域復興マッチング「結の場」行程表
9:00	仙台駅集合（支援企業参加者）
10:30	第1部　現地視察
	日宝物産（株）、（株）三政商店（バス①） 　　　　　三洋食品（株）石巻工場、（株）ヤマトミ（バス②）
13:00	第２部　石巻水産加工業に向けた対話
	1．主催者挨拶 　　　　　2．石巻の水産加工業における復興の進捗と課題（石巻商工会議所） 　　　　　3．ワークショップ 　　　　　　　①事業プランと実現に向けた課題（石巻地域企業より発表） 　　　　　　　②ニーズの本質及び解決に向けた対話・議論 　　　　　4．今後のマッチングの進め方について（宮城復興局）
17:00	第3部　交流会
20:00	仙台駅解散

【現地視察】
　支援企業の参加者らは午前９時に仙台駅に集合し、石巻に向かうバスの車中では、自己紹介を通じて、参加者から各企業の復興支援の取組みや復興支援に懸ける思いを話していただきました。
　続いて、第1部として今回参加した石巻地域企業の視察を行い、参加者らは被災状況や現在の稼働状況について説明を受け、工場内の設備や生産工程を見学しました。

【石巻水産加工業復興に向けた対話】

　

　午後からの第２部では、まず石巻商工会議所の担当者より石巻市の水産加工業における復興の進捗状況と課題のほか、石巻地域企業13社より各社の事業プランやその実現にあたって抱えている経営課題が発表されました。


　

　「結の場」は、被災地域企業と支援を希望する企業とが課題の本質を共有し、複数の企業が様々な知見を持ち寄って課題解決の可能性を探求することで新たな支援活動を実現し、被災地域企業の復興を目指すものです。それゆえ、被災地域企業と支援企業の間は勿論ですが、支援企業同士の対話も重視しています。
　各石巻地域企業と複数の支援企業とが同じテーブルにつき、ワークショップ形式で、石巻地域企業が抱える経営課題について対話・議論を進めました。

　

　石巻地域企業には７つのテーブル（各テーブル２社ないしは１社）に分かれていただき、石巻地域企業と複数の支援企業の計10人ほどの参加者がグループで集まり対話した後に、石巻地域企業はテーブルにそのまま留まり、支援企業参加者だけが入れ替わり、また対話するということを4回繰り返しました。
　販路・商品開発・販売促進・人材育成等について震災前からの課題と震災後に起こった課題の深掘り・整理を行い、支援企業からは課題解決のためのアドバイスやアイディアが様々挙げられ、活発な対話の場となりました。
　なお、今後は、ワークショップで検討・共有された課題に基づき、参加した支援企業から年内を目途に具体的な支援活動を提案いただき、2月上旬には支援マッチングを決定する予定です。

■第1回　地域復興マッチング「結の場」
日時：平成24年11月28日(水）
場所：石巻商工会議所
主催：復興庁宮城復興局、石巻商工会議所
参加者：石巻市内水産加工業者13社、支援企業35社

（参考リンク）
助けあいジャパン情報レンジャー：ニーズとシーズを結ぶ場