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田中復興大臣記者会見録[令和元年11月19日]

田中復興大臣記者会見録(令和元年11月19日(火)9:20~9:30 於)復興庁会見室)


1.発言要旨
 おはようございます。
 まず1点目でありますが、先週13日、青森県八戸市、岩手県洋野町、久慈市、野田村、普代村、田野畑村、岩泉町を訪問させていただき、復興大臣就任の御挨拶とあわせて、現地視察を行わせていただきました。
 今回の視察では、八戸市では、津波からの一時避難場所としても機能する多目的運動場を訪問いたしました。
 岩手県では、水産加工の研修施設や、地元の観光資源を活用し、漁村を再現した観光施設などを訪問するともに、復興の状況や現在の課題をお伺いしたところでございます。
 引き続き、自治体とも連携しながら現場主義を徹底するとともに、被災者の皆様に寄り添い、被災地の復興に全力取り組んでまいりたいと思っております。
 また、岩手県では、台風19号により被災した三陸鉄道も視察させていただき、社長からいろいろと説明をいただきました。改めて被害の大きさを実感いたしました。
 三陸鉄道は、沿岸被災地をつなぐ重要な役割を担っておりまして、早急な復旧に向け、復興庁としても関係省庁と連携し、必要な対応を図ってまいりたいと思っております。
 2点目であります。15日金曜日、10日から16日まで復興庁主催で被災地取材を行っていた中国、香港のメディア関係者にお目にかかりました。
 私から、着実に復興が進展している現地の姿や被災地産品の安全性とおいしさなどについて、報道を通じて中国及び香港の方々にお伝えいただけるよう要請いたしたところでございます。
 一行からは、「復興を自分の目で確かめ、日本人の強い意志や真面目さに感銘を受けた」、「中国に輸入規制解除を求める日本の思いが理解できた」、こういった感想をいただいたところでございます。
 今後もこうした試みなどを通じ、引き続き国内外の風評の払拭に向けた情報発信に、全力で取り組んでまいりたいと思っております。
 3点目であります。本日、岩手県陸前高田市から申請のございました、「まちなか再生計画」の変更を認定いたしました。
 陸前高田市の今泉地区では、コンパクトな市街地の形成を図りながら、歴史・文化の薫る新しい町並みの再生を目指しております。
 商業施設については、地場産業である、みそやしょうゆをはじめとした発酵をテーマに整備し、令和2年11月開業を予定しているところであります。
 この計画により、今泉地区に人々の賑わいが創出されることを期待しておるところでございます。詳細は、後ほど事務方より説明させていただきたいと思います。
 4点目であります。先日12日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から、2020東京大会における副賞として、ビクトリーブーケの採用が決定され、東日本大震災の被災地の花を中心に使用するとの公表をいただきました。
 ビクトリーブーケに被災地の花が使用されることは、被災地を勇気づけ、「復興五輪」を体現するものとして、私としても大変喜ばしく、ありがたく受けとめておるところです。
 このようなことを含め、2020東京大会を契機に、花や食材など、被災地の魅力をしっかりと発信できるよう取り組んでまいりたいと思います。
 5点目であります。14日木曜日に、「生活再建支援拠点ブロック会議東日本Bブロック」に出席しました。
 Bブロックには、宮城、山形、群馬、山梨、石川、愛知、鳥取、沖縄の方々が見えました。
 会議では、主に関東圏以外の東日本地域に所在する8拠点の皆様と、現在の取り組み状況や課題などについて意見交換を行ったところです。
 意見交換の中では、特に発災以降、時の経過などによる避難者の環境とニーズの変化、避難者の実態調査等について話題となったところです。

2.質疑応答
(問)先週行われました、いわゆるよろず拠点、原発事故で避難している県外避難者の支援者の方々との意見交換ですが、先ほど大臣は、時の経過における環境とニーズの変化が課題として指摘されたということですが、具体的にどのような点が8年8カ月の中で変化していると現場の方々は感じていらっしゃいましたか。
(答)幾つかあるのですけれど、復興再生期間後における拠点事業を含めた避難者支援施策の継続をお願いしたいということがありました。
 また、避難者支援に向けた避難先自治体との連携体制をきちんと構築してほしいというお話もございました。
 また、発災以降、時の経過による避難者の環境とニーズの変化があるということであり、避難者の実態調査などの御意見をいただいたところでございます。
 中には、転居されていらっしゃる先との連絡がとれなくなってしまい、実態がよくわからなくなっているというようなケースもあるようでございます。私どももケース・バイ・ケースというか、一つ一つのいろいろな事情があるということも伺ったところでございます。
 また、ケアの問題もお話がありました。
(問)東京オリンピックのビクトリーブーケのことですが、被災3県の花が採用されたことは大変歓迎すべきことであって、地元としても喜んではいるのですが、思ったより使われている種類が少なくて、福島県の場合は川俣町や飯舘村がオリンピックで使ってほしいということで独自の花づくりを進めてきたところがあります。
 ブーケという形ではなくても、さまざまな形で被災地産の花や食材に関しては活用する余地はあるかと思うのですが、今後、どのような点について組織委員会等に働きかけていきたい考えでいらっしゃいますか。
(答)おっしゃるように、「復興五輪」ですから、私たちもありとあらゆるところにいろいろと活用していただきたい。特に、福島県、いろんな御要望も自治体ごとにあるわけでございますので、改めていろいろなお願いをさせていただきたいと思います。
 ビクトリーブーケだけではなく、他にも活用していただける場面が期待できるのではないかと、私も思っておるところでございます。
(問)今日、安倍総理の任期が桂太郎首相と並んで、戦前戦後を通して最長になられまして、明日には最長を更新するという状況になっております。
 第2次安倍政権は東日本大震災の発災翌年に発足して、間もなく7年が経過するところでございますが、安倍政権の長期政権が続いていることによって復興に与える影響というのは、どのように大臣は受けとめていらっしゃいますか。
(答)安倍総理は、私たちの内閣のスタートに当たっても、一番最初に、各大臣は復興大臣の思いを持って行政執行に当たってほしいということを繰り返し述べておられますし、政権の中でも、特に東日本大震災からの復旧・復興というものは、政権の大きな使命であるということを強調しておられますので、私どもは、これからもさらに、復旧・復興、特に私は復興大臣の立場でありますので、私の仕事についてはさらに力を込めて、総理とともに努力をしてまいりたい思いでございます。
 どうもありがとうございました。

(以  上)

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