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渡辺復興大臣記者会見録[平成31年03月12日]

渡辺復興大臣閣議後記者会見録(平成31年3月12日(火)9:06~9:15 於)復興庁会見室)

1.発言要旨
 昨日は3月11日から8年目ということで、追悼式に出席をさせていただきました。皆様方の様々な御協力に心から感謝を申し上げたいというふうに思います。
 まず1点目、本日これから、経済同友会の小林代表幹事と木村震災復興プロジェクト・チーム委員長との意見交換を行います。
 今回の訪問では、復興庁への人材派遣、被災地における企業連携活動支援「結の場」・企業立地、福島県産品の利用・販売など、謝意を表するとともに、引き続きの支援を要請してまいりたいと存じます。
 2点目、本日、私は、外務省主催のレセプションに出席し、御挨拶を致します。
 このレセプションでは、欧州の駐日大使等が招待されておりまして、この機会に「復興五輪」海外発信プロジェクトの一環として、私から駐日大使に対し、東日本大震災に対する各国からの御支援に感謝を申し上げるとともに、復興しつつある被災地の姿を、そして、また魅力をお伝えしたいと考えております。

2.質疑応答
(問)今のレセプションの関係で伺いたいんですけれども、レセプションというのはどういう機会のものなのかということと、あと、どの程度の規模の方にお伝えするのかというのがあれば、教えていただきたいのですが。
(答)欧州の大使と駐日大使。日本人の大使と一緒に外国の方が駐日でいらっしゃる大使をお呼びしたレセプションです。
 本来であれば、外務大臣だけのところ、そこに無理を言って、海外発信プロジェクト推進のために、海外に少しでも情報発信しようということでお願いして、外務大臣の了解を取ったということであります。
(問)復興・創生期間後における復興の進め方の関連で、先日の閣議決定以降、地元の首長さん方からは、復興の進め方とともに、財源の確保を求める声も出ていますけれども、その辺りについての受け止めと、今後の進め方をどのようにお考えか、その2点について、いかがでしょうか。
(答)3知事からも、既にそういったお話を聞いております。
 ただし、先週3月8日に閣議決定された状況でありますので、いよいよこれからが本番だということでありまして、必要な事業をどのように定めていくか、決めていくか、自治体と共に相談しながらやっていかなければなりません。
 そのときに、事業が決まれば当然財源はどうするのかと、こういった問題についても、今後課題として取り上げていかなければならないというふうに思っております。
 今の段階では、具体的なものはありません。
(問)9日、岩手に総理と視察に行ったと思うんですが、改めて被災地を見てみての受け止めと、今後どういうふうに復興を進めていきたいというふうに感じられたかという、お願いします。
(答)まず、インフラの部分でありますけれども、総理と行ったところは、復興支援道路、今まで縦の道路、沿岸部に道路はできておりまして、復興道路と言われていまして、私どもは新幹線で盛岡まで行ったら、盛岡から沿岸部に行くには、なかなか縦断する道路が完全に整備されていなかったんですが、今回、復興支援道路という形で、沿岸部に行く道路が開通したんです。
 そのときに、総理とともに開通した式典に出て、その後、三陸鉄道が3月23日にオープンするわけでありますが、その事前試乗をして、鵜住居駅に行き、そこから鵜住居復興スタジアムに行ったわけです。
 そして、今年はラグビーワールドカップ2019がございますので、それをうまく活用できればなというふうに思っておりますし、場所的には大変素晴らしいと感じました。山が見える、海が見える、そして、簡素なスタジアムであるけれども、何か熱気を感じられるようなスタジアムだというふうに思いますので、十分皆さんに満足していただけるのではないかなと思っています。試合と同時にですね。
 それから、次に行ったキャッセン大船渡。これは商業施設です。キャッセン大船渡のリーダー、そういう人たちの努力によって、街並みが、商店街の形成がようやくできてきたなという感じであります。
 まだまだ完全ではないと思いますけど、それができたということは大変素晴らしいことだというふうに思います。
 それから、陸前高田市、ここは造成関係がかなり進みました。そして、家も建ち始めました。
 ところが、復興の整地がかなりの量であったなという感じがするんですね、全て埋まるまでどのくらい掛かるかなという、ちょっと想定をいたしました。造成は進んだ、復興が進んだ、形はできたと言っても、これからの課題としては、復興ということを考えていったときには、やはり街の作りをどうしていくのかということを考えていかなきゃいけないんですね。この課題をしっかりと取り組む必要があるなというふうに思います。
 街の作りと同時に、これは一つの暮らしの復興なんです。今まであった暮らしは、全く今は状況が違っているわけです。そして、実際に今度は復興住宅に入った人たちが、どのようなコミュニケーションや心のケアをしていくかということが、すごく大事なポイントになってきます。
 ですから、心の復興が、これからの時代に大変重要になってくるんじゃないかなというふうに思いますので、やはり道は半ばという、インフラの部分が総仕上げの部分ではあったかもしれないけれども、次のステップではやっぱり心のケアや住まいの復興というものに力を入れていく必要があるのかなというふうに感じました。

(以    上)

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