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渡辺復興大臣記者会見録[平成30年11月13日]

渡辺復興大臣閣議後記者会見録(平成30年11月13日(火)9:13~9:22 於)復興庁会見室)

1.発言要旨
 明日14日に大阪を訪問し、生活再建支援拠点西日本ブロック会議に出席します。生活再建支援拠点は、福島県から避難されている方々の相談対応などを行い、その生活再建の支援を担っているところです。福島県の委託を受けて、全国に26か所設置されています。
 西日本ブロック会議では、日頃から避難されている方々と直接接している西日本10拠点の皆様と、現在の取組状況や課題などについて意見交換を行う予定です。現場の生の声を伺い、今後の復興行政の推進に資する意見交換ができることを期待しています。

2.質疑応答
(問)昨日も八戸、岩手の方、現地を回られまして、まだ一部宮城の南部の方は残っているかと思うんですが、だいぶ沿岸部の視察をされたと思うんですけれども、現状を大臣の目で御覧になって、進んでいる部分と課題として残されている部分、今のところどのように捉えていらっしゃるのかというのを、現地を御覧になった点も踏まえてお聞きしたいんですけれども。
(答)昨日は青森県の八戸から始まりまして、岩手県の洋野町、そして久慈市、野田村、普代村、田野畑村、岩泉町の、6市町村を訪問しました。この地域は比較的、ほかの地域に比べて被害の状況が低かったわけですが、復興の状況は確実に進んでいるというふうに思っております。
 その中で私、感じたことでありますけれども、普代村を訪問したときに、大変高い防潮堤ができている、これがなぜできたかというと、実は、明治時代の津波、そして昭和8年の津波、こういった経験を生かして、周りの人が反対したけれども、村長がそれだけの高い防潮堤をつくった結果として、死亡者がゼロというようなお話を聞いたわけであります。経験を生かしていくことは本当に大事だなということを、まず痛感しました。これからの復興に当たっても、きちっとした防潮堤の設置、こういったことは絶対必要だなというふうに感じております。
 それと同時に、インフラの関係については、特に宮城、岩手については、着実に復興が進められています。更に何が課題かということを考えていきますと、生活の関係、なりわい・産業の再生、更には心のケア、帰ってきたけれども今までのようなふるさととはちょっと違う、人とのつながりが希薄になってしまうと、こういったところを考えていきますと、新たな課題ではないかなと、そのように思っています。
(問)すみません、ちょっと話が戻るんですけれども、最初の大臣の発表であった内容で、今回、大阪を選ばれた理由は何かあるんでしょうか。
(答)これは、全体が西日本ブロックと東日本のブロック、2つに分かれております。再建支援拠点というのは、全体では26か所あるということを先程申し上げましたけれども、西日本を中心に、まずお話をお伺いしましょうということで、まず大阪にお邪魔するということです。
 引き続き東ブロック、こちらについても意見交換をしたいと思っています。
(問)風評被害に関しまして、先日の全国知事会議で大臣は情報発信を強化したいとおっしゃっておりました。以前、参院の予算委員会でも、首相が情報発信を強化したいといった旨の言及をされておりましたけども、今後何か風評払拭に関して新たな取組等お考えあるんでしょうか。
(答)基本的に私は、風評被害というのが一番の課題だというふうに思っています。したがいまして、福島の風評を払拭するためには、あらゆる関係省庁との連携が必要だというふうに思っておりまして、先般、吉川農水大臣が中国に行って、そのようなお話をしたようでありますけれども、こういったことを一つ一つ積み上げていくことが大変重要だというふうに思っております。
 私自身も先般、香港のラム行政長官とお会いしたときにも、福島の農産品について、ひとつ御配慮のほどをよろしくという話はさせていただきました。
 というように、それぞれの関係省庁の大臣に、やはり常日頃からこういった風評被害の払拭に対して、しっかりと取り組んでもらうようにお願いしているわけです。
(問)今の質問に関連なんですが、各省庁の大臣の方々が一丸となって風評払拭に取り組んでいくという中で、復興五輪に関し、福島とか被災地でもオリンピックに関わる行事が多いんですが、さきに始まった国会で、桜田五輪担当大臣の資質に関し問題視する声が上がってまして、被災地の中でも桜田さんにオリンピックを任せて大丈夫なのかという声が聞こえてきているんですが、こちらについて大臣はどのようにお考えでいらっしゃいますか。
(答)コメントは控えさせていただきたいというふうに思います。ただ、実は私も復興五輪という中の大変重要な役割を担っているということは間違いございません。したがって、この部分について私自身の責任として、復興五輪をしっかりとなし遂げていきたいというふうに思っております。
(問)金曜日に復興推進委員会が開かれたと思います。大臣、御就任後で初めてのことですけれど、復興のニーズの多様化ですとか、持続の重要性などが審議されたとお聞きしておりますが、これらの提言をどのように生かしていきたいかという受け止めをお願いいたします。
(答)国会へ東日本大震災からの復興の状況を報告しなければなりません。今回の委員会においては、その報告案を説明したわけであります。各委員は現地調査を行っておりますが、各委員からはその現地調査の報告をしていただきました。そしてまた3県の復興の取組について、それぞれ報告を頂いたわけでありますので、これらを踏まえて意見交換をしたわけです。
 この問題については、しっかりと受け止めて、この復興に対する報告書の中にしっかりと取り込んでいきたいというふうに思っています。

(以    上)

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