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吉野復興大臣記者会見録[平成29年8月8日]

吉野復興大臣閣議後記者会見録(平成29年8月8日(火)11:00~11:13 於)復興庁記者会見室)

1.発言要旨
 おはようございます。今日は5点御報告がございます。
 1点目、本日、復興推進会議が開催されました。今回は内閣改造後初めての開催でございます。私からはこれまでの復興加速化への取組と今後の方針について、説明をいたしました。
 また、今回は8名の大臣から被災地の復興に向けた取組について、御発言がございました。
 最後に総理から、「東北の復興なくして日本の再生なし」との御発言や、「閣僚全員が復興大臣であるとの意識を共有し、被災地の復興に向け全力を尽くすこと」の御指示を受けたわけであります。
 御指示を踏まえ、私も司令塔機能を担う束ね役として、常に被災地に寄り添い、復興推進にしっかりと取り組んでまいります。
 2点目、本日は新たに任命された土井副大臣、そして、留任をされた長沢副大臣と長坂政務官が同席をされております。
 復興の加速化は安倍内閣の基本方針の1番目に書かれております。この新たな体制で東日本大震災からの復興に全力で取り組んでまいります。

(土井復興副大臣)
 復興副大臣を拝命いたしました、土井亨でございます。
 大臣からは、総括業務、地震・津波災害からの復興、宮城復興局に関する事項を担当せよという御指示を頂いております。
 大臣とともに、私も被災地宮城の出身でございますから、吉野大臣を支えながら、しっかりと復興が前に進むように必要な復興がしっかりとできるように力を尽くしてまいりたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。

(長沢復興副大臣)
 引き続き、復興副大臣を拝命いたしました、長沢広明でございます。
 これまでと同様、福島を中心とした原子力災害からの復興・再生、そして、福島復興局・茨城事務所を担当させていただきます。
 福島の復興はいよいよこれからが正念場であるというふうに思っております。避難指示が解除されてようやく復興へのスタートに立ったところ。まだ解除されていない大熊、双葉というようなところもまだゼロに至っていない、まだマイナスであるというところもございます。
 福島は今も有事であるという認識で、現場主義を貫いてしっかり現場の声を復興に生かしていくように全力で頑張ります。よろしくお願い申し上げます。

(長坂復興大臣政務官)
 復興大臣政務官に留任をいたしました、長坂康正でございます。
 引き続きまして、総合調整その他の総括業務と、地震・津波災害からの復興に関する事項、そして、岩手復興局に関する事項を仰せつかっております。
 これまでも何度も被災地に伺いましたけれども、これからもしっかりと吉野大臣の下で被災地に寄り添って復興の加速化に努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 「チーム吉野」で、政務一丸となって復興に取り組んでまいります。

 3点目、先週8月6日に原子力災害からの福島復興再生協議会を、法定協議会を開催いたしました。
 本協議会では、福島イノベーション・コースト構想推進分科会の設置を決定いたしました。この秋をめどに第1回を開催する予定でございます。
 また、内堀知事を始めとする福島県の代表者の方々から、帰還に向けた生活環境整備、風評被害対策、多くの御要望を頂いたところです。御要望をしっかりと受け止めて、平成30年度の概算要求に反映をしたいと思っております。
 4点目、今週の10日に栃木県日光市を訪問し、SL「大樹」出発式典に出席をする予定でございます。
 5点目、二重債務問題の対応を行っている震災支援機構について、先般、被災地の各県から支援決定期限の更なる延長の要望を頂きました。   
 まずは現行の支援決定期間後に、機構を活用する具体的なニーズの調査をこれから進めてまいりたいと思っております。
 その上で期限の更なる延長を行うためには、法律改正が必要でございますので、そのことについて与党ともよく相談して対応してまいりたいと思います。
 以上です。
2.質疑応答
(問)復興推進会議の方で、8人の大臣から発言があったということでしたけれども、東北、被災地出身の大臣が他にお二人おりますが、何か言及ございましたでしょうか。
(答)鈴木オリパラ担当大臣から復興五輪、これをきちんと復興している姿を全世界の皆様方に見ていただきたい、このような御発言がございました。
 小野寺防衛大臣からは御発言はございませんでしたので、以上でございます。
(問)直接今のお話とは違うんですけれども、先日、江﨑大臣が答弁書を朗読するというような御発言がありまして、様々な声が上がっておりますが、その発言に関して吉野大臣の受け止めをお伺いしたいのと、大臣御自身が失言と受け取られかねないような御発言のないよう、何か気を付けていらっしゃる点などありましたら教えてください。
(答)江﨑大臣の件に関しては、コメントは差し控えておきたいと思います。私自身も福島県ではこれは当たり前の言葉でも、いわゆる福島県の有事ですから、有事であっても皆様方のいわゆる全国に向けて発信するとなると、ちょっとびっくりするような言葉はございます。
 その点は気を付けて、これから発言していきたいというふうに思っています。
(問)どういうことですか。
(答)それは最初の就任会見の時ですけど、福島県は原発と戦争しているんだという言葉を私は使いました。でも、それは福島県内では当たり前のことなんです、有事ですから。でも、全国の皆様方は戦争という言葉にびっくりをして、どういうことなんだってちょっと取り上げられたことがございますので、そういうところに気を付けて発言しようとしています。
(問)全閣僚に聞いているんですけれども、8月15日の終戦の日が近付いてまいりました。吉野大臣としては当日あるいは前後に靖国神社に参拝する意向があるかどうかと、その理由についてもお聞かせください。
(答)個人として適切に判断していきたい、このように考えています。
(問)改めてなんですが、宮城から新たに土井復興副大臣が就任されたわけなんですが、宮城出身ということで大臣はどのように期待していますでしょうか。
(答)私たちは現場主義、いわゆる現地に課題があって、その答えも現地にあるということで、やっぱり現地主義、現場主義を取っております。宮城県の被災地選出の副大臣ですので、私は大いに期待をしているところです。
 やっぱり被災者の心、これがきちんとよく分かる、特に、心を分かるためにはコミュニケーションがきちんと成立しないといけませんので、宮城弁を十分に使えるネイティブスピーカーですから、そういう意味でも被災者の心をきちんと捉まえることができて、それを復興行政に反映できるという意味では、被災地選出の副大臣、本当に期待をしておるところです。
(問)今、土井副大臣というのは高評価もありましたけれども、大臣が前大臣の失言で急遽登板されて、前体制を引き継いでそのまま団結してきたわけですけれども、今回の内閣改造と副大臣、政務官人事で名実共に吉野大臣の体制が整ったのでございますけれども、全体の副大臣、政務官を含めた、さっきのチーム吉野というお話がありましたけれども、どのようなことを重点でやっていくお考えでしょうか。
(答)やっぱり現場主義です。現場に課題があって、解決することも現場にございますので、チーム吉野としてはやっぱり多くの機会を見付けて現場に入っていただきたい、このように考えています。
 そして今、1週間に1回は政務だけでいろんな意見交換をしております。私の代になってから。あと、2週間に一遍くらいは役人も入った中での意見交換をしておりますので、やっぱりお互いの現場で見聞きしたことをきちんと情報共有をしていくということが一番大事なところになるのかなというふうに考えております。現場主義を貫いていきたいと思います。
(問)報告事項の5点目なんですけど、この震災支援機構の更なる延長期間というのは、その調査というのは、具体的なニーズの調査をするということですが、どういう概要で進めるのかというのと、基本的に更なる延長を考えた上での調査という理解でよろしいでしょうか。
(答)区画整理がやっと出来上がりました。これから商店、工場を、その土地の上に建てるんです。そうすると、また二重ローンが発生しますので、そういう意味では一番困っている人が使えない制度ではいけないと思いますので、そういうニーズをこれから把握をして、やっぱり延長をしていくという前提でこれからの調査を進めていきたいと、このように考えています。
(問)最初の質問に関連するので恐縮なんですけれども、鈴木俊一先生がオリパラ大臣になられたということで、直後に被災地の食材の活用ですとか、木材の活用、世界に復興の状況を発信していきたいというお考えを示されていたんですけれども、2点伺いたいんですが、何か鈴木大臣と意見交換されたかという点が一つと、二つ目は今後どのように復興庁として、吉野大臣として鈴木大臣と連携を取っていきたいとお考えになるかという、この2点をお聞かせください。
(答)鈴木大臣が就任したときに、被災地のいわゆる岩手、宮城、福島、この被災3県からそれぞれ大臣が出たわけでございますので、3人で連携しながらよろしくお願いしますというお話をさせていただきました。
 あと、復興五輪なので、私は聖火リレーにかなり鈴木大臣に期待をしているということでございます。
 そういう意味では、聖火リレーの出発点を石巻市にさせていただくということでも、力強い被災地選出のオリパラ大臣が出たということで、心強く思っているところです。
 ありがとうございました。

(以    上)

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