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吉野復興大臣記者会見録[平成29年6月16日]

吉野復興大臣閣議後記者会見録(平成29年6月16日(金)10:20~10:30於)復興庁記者会見室)

1.発言要旨
 明日17日土曜日に、福島県いわき市で開催されます常磐自動車道4車線化の起工式、それと、(仮称)大熊IC、(仮称)双葉ICの起工式に出席したいと考えております。
 これらにより、常磐自動車道のさらなる機能の向上が図られ、より一層の地域経済の活性化、交流人口の拡大が見込まれます。予定どおり復興・創生期間内に整備、完成することを期待しております。
 以上です。
2.質疑応答
(問)今日で事実上国会が会期末ということで、大臣に就任なされてから1か月半ということでしたけれども、この間、復興大臣として国会での論戦を含めてどのように捉えられたというか、受け止めというか、終わった感想というか、一言いただければ。
(答)大臣になってから2か月経とうとしておりますけど、被災地を本当に訪問、視察をしたということ、復興大臣として血となり肉となったという思いです。
 特に、私も再三言っていますけど、被災者の一人でございますので、被災者の心は十分分かっているということです。
 今度の国会で特筆すべきことは、福島再生特別措置法、これの改正があったということだと思います。これによって福島県、これからスタートですけど、生業の再生等々の官民合同チーム、また、どう大化けするか、大化けさせたいと思っていますけど、福島イノベーション・コースト構想の国家プロジェクトという位置付け等々、改正特措法で大きなツールを得たわけでありますので、これらを使ってきちんと再生していきたい。
 帰還困難区域の取扱いについても、きちんと明記をされたわけでありまして、この地域は、実は私の思いであります千年、二千年という時間をかけて文化を創っているところであります。その文化をきちんと伝承していくためにも、帰還困難区域の新しいまちづくりをしていく、これは公共事業ですから、新しいまち、ある意味のつくば学園都市、ミニミニつくば学園都市(のようなもの)を創っていくということなんです。
 そのためには最初に除染もしなければいけませんので、そういう意味の公共事業的なまちづくりをしていくということが改正特措法に盛り込まれたわけでありますので、そういう意味では今度の国会、私にとっては本当に大事な国会だったなというふうに思います。
(問)これからはいわゆる、これまで土日を使って被災地を回られていたかと思うんですけれども、時間的な余裕が随分柔軟になるかと思うんですけれども、今後、その被災地を回るですとか、そういう有効な時間の使い方みたいなことをお願いします。
(答)今度は、今まで土日で本当に被災地の方々、特に首長さんの方々、役場の皆様方に御迷惑をおかけしていたんですけど、これからは平日を使って訪問できると思います。
 そして、これからは、まず最初に支援をしている方々のお話を伺ってみたいなと思います。例えば、企業のCSRで、あれは石巻市かな、石巻市の役場にCSRで派遣をされて、お手伝いをしていて、そのお手伝いは石巻市で観光を充実したいというそういう部署で、ある意味の観光のまちづくりの組織を立ち上げた人がいて、なんと定年前に会社に辞表を出されて、そこの責任者になったという、そういうお話もございますので、本当に現場で支援をしている方々等の実際の現場の声、これをこれから聞いていきたいなと思います。
 そして、あとはやっぱり被災者自身の声も、これもいわゆる生業を再生した方々、営農を再開した方々等々現場の声、やっぱり現場に課題があり、答えも現場にありますので、現場を見ることが一番私の復興行政にとっては大事なことだなというふうに思います。
(問)すみません、ちょっと関係ない話で加計学園の関係なんですけれども、総理の意向とか、官邸の最高レベルが言っていることなどが書かれた記録文書について、一旦は存在を確認できなかったと言ったものが、一転して存在を確認するような再調査の結果が出ました。
 先ほど内閣府の方でも同じようなことが発表されている模様なんですけれども、今回のこの一連の問題についての御認識、受け止めをお伺いしたいんですが。
(答)私の所管でございませんので、コメントは差し控えたいと思います。申し訳ありません。
(問)今後、国会が閉会になって、平日も視察をされるということと、現場に解があるというお言葉でしたけれども、その場合、どのような現場を選ぶかというのがやはり課題になってくると思いますけれども、今まで何度も行っている現場に行って進捗状況を確認するというのも大事なんですけれども、やはり取り残されているところとか、むしろ課題のあるところに足を運ばれることがやはり自ら被災者とおっしゃっている大臣のとるべき道というか、被災者、被災地としては多分期待しているところだと思いますけれども、そこら辺はいかがでしょうか。
(答)全くそのとおりです。この間、「ふくしまれんぷく」、「みやぎれんぷく」に行ってきたんですけど、いわゆる支援をしている方々がかなりオーバーワークになっているということなんですね。疲れ切っているということなので、その辺をきちんと現状を把握して、今の体制で本当に疲れ切っているんであれば、人員をもっと増やすとか、予算を増やすとか、大幅に復興の方向性をこれから私の手で変えていかねばならないなと思っています。
 今までの方向性、ハードの整備等々を重視してやってきたわけですけど、いわゆる被災者に寄り添って本当に支援をしている方々のオーバーワークになっているところの声が今のところ出ておりますので、その辺のところもきちんと見ていきたいと思います。
 先ほど言いましたように、あと、被災地できちんと生業を再生している方、再生できなかった方の意見も聞いていきたい。ですから、次からは役所中心ではなくて、本当の現場で頑張っている方々の声を聞いていきたいなと思っています。
(問)今のお話であった現場で寄り添っている方、支援している方の話で、予算というお話もありましたけれども、今後その御視察される中で何か気が付いた点みたいなものは、夏の概算要求などで生かしていくお考えなのでしょうか。
(答)そうですね。夏の概算要求、そろそろ、骨太も決まりましたので、精力的に現場の声を聞いて、本当に支援する方々のものをもっと拡充していかねばならないということは最終的に予算につながってまいりますので、そういう意味でも概算要求の前にきちんと会っていきたいと思います。

(以    上)

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