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吉野復興大臣記者会見録[平成29年5月19日]

吉野復興大臣閣議後記者会見録(平成29年5月19日(金)10:00~10:13於)復興庁記者会見室)

1.発言要旨
 おはようございます。
 本日、改正福島特措法が公布・施行されます。福島の復興に向け、強力な武器を頂きました。これをしっかり活用して、復興を加速化してまいりたいと考えております。
 本日は3点、発表事項がございます。
 まず、明日20日土曜日、福島県葛尾村、川内村、富岡町、大熊町、浪江町、いわき市を訪問いたします。翌21日日曜日、福島市、川俣町、楢葉町、広野町、双葉町役場―これはいわき市にございます―を訪問する予定でございます。そして、そこで首長の皆様方と面会して、意見交換をさせていただきます。
 また、21日の福島市においては、福島連携復興センターを訪問いたします。ここは、生活再建支援の取組などについてお話を伺う予定でございます。
 2点目、このたび29年度予算の一つであるチーム化による水産加工業等再生モデル事業について支援する取組を11点、選定いたしましたので、お知らせいたします。
 本事業は、被災地の複数の水産加工業者等が連携してチームとして行う先進的な取組を支援するものでございまして、今後、選定された事業者が、チームとして連携して本事業を活用し、人材の育成、国内向け販路開拓、あと輸出体制の構築等に取り組むことで、被災地企業の持続的な発展に資する先進的なチーム化モデルが構築されることを期待しておるところでございます。
 3点目、住まいの復興工程表の公表についてでございます。
 これは、29年3月末現在のデータでございます。住まいの復興工程表は、県・市町村の報告に基づき、災害公営住宅及び高台移転の整備の見通しを、半年ごとに被災者の方々にお示ししているところでございます。
 昨年度末の完成実績は、災害公営住宅と高台移転を合わせると、全体の約8割でございました。今後については、今年度末までに約9割が完成する見込みでございます。被災地全体として、市町村・県の計画どおり、おおむね進捗しております。
 引き続き市町村の計画どおりに住宅再建が進むよう、復興庁職員が課題を速やかに把握し、きめ細かく支援していきたいと思っております。
 また、今後も被災者の心のケアやコミュニティの形成支援など、切れ目のない被災者支援にも力を入れて取り組んでまいる所存でございます。
 私の方から以上でございます。
2.質疑応答
(問)チーム化による水産加工業再生モデル事業の選定結果についてなのですが、こちらの事業について、大臣としてどんなことを御期待されるかということをお聞かせください。
(答)一つは、人材確保でございます。そしてあと販路拡大、なかなか岩手県の場合、ハード面の水産加工業の工場はできたのですけれども、販路拡大がなかなか進まないということで、そちらの販路開発等々のところを期待しております。
 まず、自分一人でなくて、チームとして販路拡大、あと人づくり、こういうところ、いわゆるそういうところを重視して選定してまいります。
(問)チーム化の事業について、韓国などが輸入を禁止して、輸出という意味では厳しい状況が続いていると思います。この辺はどういうふうに。
(答)先日、宮古で青年会議所の被災地に心を寄せる事業というところで御挨拶してまいりました。青年会議所というのは、世界のネットワークがございますので、私の方から韓国の青年会議所の方々を岩手県に、宮古に連れてきて、そこの海のものを食べていただくことによって、ある意味で食わず嫌いといいますか、きちんと理解を深める。そんなところも、青年会議所の皆様方にお願いしたところでございます。
 そういう意味で、輸出の拡大というのもこのチームの中に入っておりますので、一生懸命頑張っていきたいと思っています。
(問)冒頭の住まいの復興工程表に関連して、大変、今まで仮設住宅に長くおられた方が、仮設住宅の中で、一定の近所つき合い、コミュニティがある方が、災害公営住宅に入るとまたばらばらになって、一から近所付き合いを始めなければならないというのは、若い世代にとってはできるかもしれませんけれども、高齢者にはなかなか難しくて、先ほど大臣おっしゃったように心のケア、若しくはひとり暮らしの方々をどのようにサポートしていくかについて大臣のお考えをお伺いします。
(答)そうですね。一番そこが被災者に寄り添ってという言葉だと思います。あるテレビ番組で、在宅被災者、いわゆる仮設とか復興公営住宅とかに入らない、自分の家を修理して、そこに住んでいる方々の放映がございました。私も言われて、これを見ようということで、DVDを探して見てみました。
 十分に修理代が出て、私も実はそうなのですけれども、完璧に修理して住んでいる場合は別なのですけれども、みんなある意味で満足のいかない修理でそこに住んでいるというわけなのです。
 そういう在宅の方々には、支援の手が少ない。そして最後の言葉で、大規模半壊、全壊という形で被災者を見ているのですけれども、被災者というのは、そういう見方ではなくて、本当に支援を要している方が、本当の被災者なのだという、私も被災者の定義を言われた場合、みんな現象で、全壊だからこういう形、大規模半壊だからこういう支援というふうな形で目を向けていたのですけれども、その番組を見て、被災者というのは本当に支援を求めている方々が被災者なのだと改めて実感したところなので、本当におっしゃるとおり、せっかく仮設でコミュニティを作ってきたのに、また、新しい住宅復興住宅に移るということは、また新たなコミュニティを作っていかねばなりませんので、その辺のいわゆるソフト事業、心の復興、そういうところにきちんと支援をしていきたい。このように考えております。

(以    上)

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