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髙木復興大臣記者会見録[平成28年1月22日]

髙木復興大臣閣議後記者会見録(平成28年1月22日(金)10:33~10:41 於)復興庁)

1.発言要旨
  私からは、本日、2件申し上げます。
  1件目、新たな復興基本方針に関する関係首長との意見交換の実施について申し上げます。配付資料があるかと思います。
  来週28日ですが、諸般の事情が許せば、長島副大臣が仙台市、高木大臣政務官が盛岡市を、また2月1日には、若松副大臣が福島市を訪問し、各県との共催で、新たな復興基本方針に関する関係首長との意見交換会を開催いたします。
  去る19日に復興推進委員会を開催し、復興の基本方針の見直しについて3県知事を初めとする委員の皆様から御意見をいただきましたが、今回、副大臣、政務官が被災地に出向いて、県や関係市町村との意見交換を行うものでございます。
  2点目でございますが、明日23日(土)、福島県双葉町、相馬市、新地町を私が訪問させていただくことにしております。私からは以上でございます。

2.質疑応答
(問)新たな復興基本方針についてなのですけれども、その中で、津波被災地については、かぎ括弧付きですけれども「総仕上げする新しいステージ」という言葉がありますけれども、被災自治体の中では、今の復興の進捗に少しずつ格差が出てきて、総仕上げという言葉に対して、少し、片付けてしまうような違和感を持っている方もいらっしゃいます。改めて、そのかぎ括弧付きの「総仕上げ」という言葉に込めた意味を大臣からお聞かせいただきたい。
(答)これまでも鋭意努力して復興に努めてきましたが、ややもすると、遅いのではないかというようなこともあったかと思います。
そうしたことは、この次の5年間では、決して許されない。
しっかりと5年間で復興を成し遂げるのだという意気込み、思いであって、決してその5年間で全てを、言葉は適切ではないかもしれませんけれども、要するにやっつけ的な、そういうようなイメージを持たれているのではないかと思いますけれども、決してそういう意味ではなくて、しっかりとやりながら、しかも遅れることのないように、ハード、ソフトともにしっかりと仕上げるという意味合いの「総仕上げ」というふうに取っていただければいいのかなと思います。
(問)今日の閣議で、東日本大震災の5周年の追悼式について、今年も3月11日に開催することが閣議決定されましたけれども、震災から5年という節目にはなるわけですけれども、大臣として追悼式についての所感と、あとは次の5年に向けての思いを改めてお聞きいたします。
(答)改めて5年という節目を迎える3.11でございます。もちろん亡くなられた方に哀悼の誠を捧げる、そして、今なお被災地で復興に向けて頑張っていらっしゃる、あるいはまた、避難生活をなさっている方もいらっしゃる。そうした方に対する御努力に敬意を表したり、あるいはまた避難していらっしゃる方には、いろいろと生活の御苦労もあると思いますから、お見舞いの気持ちも必要だというふうに思いますし、あわせて正に新しいステージに入りますけれども、その中でしっかりと復興を加速化していくという様々な思いを持って、復興大臣として、この3.11の式典に臨みたいと思っておりますし、また復興庁としては、これからしっかりと、5年経って、内外に感謝の気持ちも必要だと思いますし、併せて正しい情報をしっかり伝えていく。風評という問題もありますし、それからややもすると5年経って、少し風化というようなこともございますから、そうしたことのないように、復興庁として何らかの形で取り組んでいく。
  何らかの形というのは、追悼の式典は式典でありますし、復興庁として復興をこれからどうやっていく、あるいはどういうことを認識していただきたいというようなことを発信する。そういうような機会というのも設ける必要があるかなというふうにも思っております。
(問)ということは、5年というと、5年だからどうかというわけではないのですけれども、やはりもう一度震災のことを考えたりですとか、そういうきっかけにはなると思いますけれども、そういうことでしょうか。
(答)5年の節目というのは、私は非常に大きな節目だというふうに思います。復興、まだ道半ば、さはさりとて、先ほど話があったとおり、次の5年でしっかりと仕上げていかなければならない。一方、福島ではまだ5年では全てが復興というわけにはいかない。
  ですから、たびたび申し上げておりますけれども、これからも、5年経った以降も、福島に関しては、国が前面に立っていくのだということも発信していかないと、福島の方も安心していただけないというふうに思いますから、そういった様々なこと、新しいステージ、この間からもいろいろな方策を打ち出していますし、基本方針も策定させていただきますけれども、そうした方針というものをしっかり示していくということが、この機会に必要なのだろうと思っています。
(問)今日、開催される観光アドバイザー会議の件なのですけれども、今時点の大臣の御認識として、何で東北だけ観光客の戻りが遅いと、今の時点で考えていらっしゃるかというのを教えてください。
(答)もちろん、先ほど申し上げているとおり、風評ということも、これはあるでしょうし、当然、取組というものも復興ということがございますので、正直申し上げて、なかなか観光までということもあったのではないかなと思います。
  ですから、正にまだ復興道半ば、たびたび申し上げておりますけれども、観光というのは、まだ少し早いのかなという、私も思いはありましたけれども、各県にお話しさせていただいたところ、大いにやってくれという話でございましたので、今年はまさに東北観光復興元年と位置付けて、ほかの地域に追い着け追い越せという気持ちを持って、東北の観光をしっかりやっていきたいと思いますし、また、それぞれの県・市町でも取り組んでいただきたいということでございます。
  今日、観光アドバイザー会議を開かせていただきますが、これも先般述べましたけれども、正に観光に造詣の深い方ばかりでございますので、いろいろなアイデア、考えを出していただいて、いいものが3月をめどに方針を出していただくつもりでございますので、いいものができるだろうというふうに期待いたしております。
(問)続けてで申し訳ございません。このテーマ、大臣は就任当初から関心の高かったテーマかと思うのですけれども、ただ、今回、1月下旬の初開催ということで、時間がかかってしまったのかなという気もしますけれども、それが去年の大臣の週刊誌報道ですとか、政治資金の問題とか、そのあたりが開催に影響したというようなお気持ちはあるでしょうか。
(答)それはございません。メンバーを見ていただければお分かりかと思いますけれども、正に日本を代表する観光オーソリティーといった方ばかりでございますし、それぞれの分野で活躍中の方でありますから、なかなか、今日も残念ながら全員出席ではないというふうに聞いておりますけれども、そういった方々に集まっていただくには、やはり少し調整の時間がかかったということだと思いますし、当然初めて行うことでありますから、準備期間というのも必要だったのだろうと思いますので、そうしたことで、本日の第1回目開催となったと思っておりまして、私のそういったこととは関係ないと思っております。
(問)今の観光の関連なのですけれども、今、大臣のお答えの中で、3月をめどの方針をという、それは3月めどということでいいですか。
(答)春ですね。私のイメージは何となくそんな感じですけど。イメージはそうですけれども、正式には春ということでございます。
(問)今、甘利大臣が、週刊誌報道でいろいろと国会でも追及を受けております。同じ閣僚として、髙木大臣、どういうふうに見ていらっしゃいますか。
(答)これは昨日の決算委員会でも甘利大臣御自身がおっしゃっていますが、調査して結果を説明するということをおっしゃっていますので、それに尽きると思います。
(問)先ほどの追悼祈念式典に関して、台湾の扱いはどのように考えていらっしゃいますか。
(答)これは、内閣府の所管というか、中心になって考えることでございますので、そちらで適切に考えていただくと思いますが、個人的には台湾というところは大変、発災当時、いろいろな意味で支援をいただいたという認識は持っております。

(以    上)

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