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竹下復興大臣記者会見録[平成27年6月2日]

竹下復興大臣定例記者会見録(平成27年6月2日(火)10:04~10:13 於)復興庁)

1.発言要旨
 今日、私からお伝えするのは2件であります。
 1つは5月30日、神戸市を訪問をいたしました。神戸市で、復興庁が西日本で初めて開催した「新しい東北ミーティング」に出席をいたしました。そして東北の今を知ってほしい、それからこれからも引き続き東北とつながりを持ってほしい、といったようなことを訴えてまいりました。
 また更に、兵庫県知事や神戸市長ともお話をいたしました。そしてまちづくり、コミュニティーづくりに取り組んでいる人たちともいろいろ話を聞かせていただきました。震災の復興においてこれからコミュニティーづくりというのは非常に大きな要素でございますので、阪神・淡路大震災の経験、知見、ノウハウといったようなものを、もっともっとこれから活かしていきながら、復興を力強く推進をしていかなければならないと、こう考えておるところでございます。
 それからもう一つは、原子力災害による風評被害を含む影響への対策タスクフォースについてでございます。6月4日、タスクフォースを開催いたします。実は去年の6月に風評被害対策につきまして、取り組むべき施策を体系的に整理をいたしまして、風評対策の強化を図るために、新たに3つの強化指針を含めた風評対策強化指針を取りまとめました。今回取りまとめから1年が経過をいたしましたので、昨年度の取組状況の進捗管理とともに課題を洗い出しまして、関係省庁一体となって更なる風評対策の進展と推進を図っていきたいと思っております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答
(問)来年度から復興費の地元負担ということになってまいりますが、それに対する地元の受け止めと、その負担率について今後どのような形で決まっていくのかお教え願えますか。
(答)復興庁としての案を、明日発表をさせていただく予定にいたしております。今最終の詰めに入っております。様々な報道がなされていることは承知をいたしておりますが、明日発表ですので今ここでコメントするのは差し控えたいと、こう思います。
 それから地元の受け止めでありますが、これまでも何十回となく私自身も地元へ行ったり、あるいは地元から来た方々の意見を聞いたり、更に副大臣、政務官も様々な形で対応してきております。更に明日の発表を受けまして、もう一度3県の市町村長の皆さん方に政務官、副大臣から話を聞いてもらう、現地に出向いて話を聞いていただくということを重ねた上で、更に丁寧に対応し、最終的な決定をしたい。それは6月の末になると思いますが、そういう方向で今動いているところでございます。
(問)冒頭お話しされた神戸のコミュニティーづくりが大きな要素と感じられたということでしたが、神戸の経験の中で、具体的に東北にこれも導入できそうだというふうにお感じになられたようなことがありましたらお聞かせください。
(答)1つは、土地区画整理という方法を使って、神戸の場合、ちょっと事情が違うことは違うんですが、焼けた地域は土地区画整理を使って道路の整備も含めて対応していらっしゃるエリアがありますが、一方で焼けていないところ、焼けなかったところは旧来のそう広くない、3メートルとかそのぐらいの広さ、3メートル、4メートルぐらいの広さの道路であったわけですが、それを基本的に残しながら地元の皆さん方が話し合って、わずかずつ、数十センチずつ道路を広げるような形も含めて、いろんな対応をしていらっしゃいました。本当に大事なのは、話をしっかりとまとめるリーダーがいて、地域の皆さん方が協力している、そのことでまちづくりというのは進んでいくなというのを実感をしたところであります。そうした手法は、形はいろいろ違いますけれども、どうやって合意を作っていくかというの、非常に重要であるというのを改めて痛感したところであります。
(問)明日、いわゆる復興庁としての考え方を示されるというお話でしたけれども、その後に政務官、副大臣が現地に赴いて被災地の自治体の首長とお話しするということでしたけれども、いわゆるこの話し合いによってある程度動く部分というのは、補助率のような大枠が動くんでしょうか。それとも何かカテゴリー分けをしていて、この事業はこっち、この事業はこっちというような一つの事業についての相談なんでしょうか。
(答)どういう話し合いになるかはやってみなきゃ分からないというところはあります。我々は相当柔軟に考えていることは事実でありますが、パーセンテージの問題につきましては、これは原則ですから、そう簡単に動かすことはできないんじゃないかなと思っております。これからやってみなきゃ分からないと思いますが、市町村の負担については、十分に軽減された状況であるということは必ずお分かりいただける。それでもいろんな話は出てくると思いますけれども、必ず理解はいただけると、こう私自身は考えております。
(問)一昨日、安倍総理と竹下大臣も福島に行かれまして、安倍総理の記者会見の中で、福島再生に向けた政策パッケージを6月中にも閣議決定をするというお話がありましたが、具体的にどういう内容になりそうかというイメージと、いつ頃発表、閣議決定されそうかというのをお聞かせください。
(答)総理は例えば原発被災地の事業者8,000人に全て戸別訪問をして対応するといったようなことを柱にしたお話をしておられました。これは、もともとは与党の復興加速化本部の中でしっかりと対応しなさいと、戸別訪問も含めて対応しなさいと、そして事業再開できる人、できない人、一人一人の事情をしっかりと把握して対応しなさいということが提言をされました。それを受けて今政府で検討いたしておりますが、6月末ぐらいになると思いますが、支援のパッケージというものをまとめ上げる方向で今作業が進んでおります。
 ちょっと詳しい内容については、8,000事業者を戸別訪問をして対応をするといったようなことが柱になるということ以外、それほど詳しいことは私は知りません。

(以    上)

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