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根本復興大臣の会見[平成25年7月9日]

根本復興大臣記者会見録(平成25年7月9日(火)9:50~10:00 於)復興庁記者会見室)

1.発言要旨
 私の方から4件お話をいたします。
 1件目は、福島県及び県内市町村から申請された3つの復興推進計画の認定についてです。
先週5日(金)、3つの復興推進計画を認定いたしました。具体的には、公営住宅法の特例を内容とするもの、建築基準法の特例を内容とするもの、課税の特例を内容とするもの、この三つです。
 公営住宅法の特例を内容とする計画は、公営住宅の入居資格要件及び譲渡処分要件を緩和し、被災者の居住の安定を確保するものです。建築基準法の特例を内容とする計画は、応急仮設建築物の存続期間を延長し、被災者の生活再建に必要な取組や中小企業等の事業再開・継続を支援するものです。
 課税の特例を内容とする計画は、昨年4月に認定した復興推進計画を変更し、課税の特例の対象業種に農業関連産業や漁業関連産業などを追加するとともに、その集積を図る復興産業集積区域をいわき市に設定し、産業の集積及び雇用の確保を目指すものです。これらの復興推進計画によって、福島県の復興が促進されることを期待します。
 2件目は、「東日本大震災からの復興の状況と最近の取組」(パンフレット)についてです。
今回、東日本大震災からの復興の状況と平成25年上期の取組と成果を踏まえ、パンフレットを作成いたしました。このパンフレットは、より多くの方に復興の状況と取組内容が伝わるよう、データや具体的な事例を中心にわかりやすく紹介したものです。詳細については事務方にお問い合わせをいただきたいと思います。
 3件目は、「子ども霞が関見学デー」についてです。
「子ども霞が関見学デー」は、子どもたちを対象とし、国の役所がどのような仕事をしているのか、業務説明や職場見学を行うものです。親子のふれあいを深めながら、夏休みを活用して、子どもたちが広く社会を知るための機会を提供するとともに、国の役所の業務を理解していただくため、各府省庁等が毎年夏に実施しております。復興庁は、今年から初めて「子ども霞が関見学デー」に参加し、8月7日(水)に実施する予定です。詳細については、配布資料または復興庁ホームページを御覧いただきたいと思います。
 4件目は、岩手県訪問についてです。
 明日10日(水)、岩手県田野畑村、岩泉町を訪問し、復興状況の現場を拝見するとともに、田野畑村長とNPO法人の方、また、岩泉町長との間でそれぞれ意見交換を行う予定です。両町村が復興早期化に向けて抱えている課題や要望事項などについて、しっかり受け止めて、1日も早い被災地の復興に努めていきたいと思います。
 私の方からは以上です。 

2.質疑応答
(問)明日、岩手県に行かれるということですけれども、この時期に岩手県に行って田野畑村の村長、岩泉町の町長とお話しされるということですが、主にどんなテーマでお話されるのですか。
(答)田野畑村、岩泉町は住宅再建・復興まちづくり、これに向けて大きく動き出している地域ですので、その現場を確認したいと思います。
 それから、「新しい東北」の創造につながる事例として、この地域で自然資源を活用したエコツーリズムを三陸地域で先導的に取り組んでいるNPO法人を訪問して、これらの将来につながる取組、現状課題を伺いたいと思います。

(問)参議院選も始まりまして、大臣も各地を回られているかと思いますけれども、自民党の復興大臣として特に被災地の方々にこの参議院選を通じて、特にアピールしたいことがあったら教えていただきたいのですが。
(答)我々は、復興の加速にこれまで取り組んでまいりました。その取り組んできた内容を丁寧に訴えたいと思います。そして、我々が1日でも早い復興に取り組む、その考え方をしっかりと訴えていきたいと思います。

(問)今の関連なのですけれども、復興は参議院選の有権者の関心が高いテーマですけれども、なかなか争点になってないような感じもして、特に、被災地以外では政党幹部、候補者の口に上る機会があまりないように感じているのですけれども、やはり時の経過とともに風化というのが進んでいるのかなと感じざるを得ないような気がするのですが、その辺を、大臣はどうお考えでしょうか。
(答)だからこそ私は東日本大震災からの復興加速をしっかりと訴えて取り組んでいきたいと思います。復興には、時間が確かにかかります。その過程で風化しているのではないかという被災地の皆さんの懸念も、あるいは思いも、私にはよくわかります。安倍政権では東日本大震災からの復興、日本経済の再生、国の危機管理を、最重点課題、最重点政策と据えております。我々の安倍政権では、復興をしっかりと政策の重点課題に据えて取り組んでおりますから、私の立場からすれば、そういう我々の姿勢をしっかりとアピールしていきたいと思います。

(問)関連なのですけれども、今のお話で、大臣が言われる復興の加速化というのは、いつもおっしゃっていることだと思うのですが、自民党が政権を奪還してから初めての選挙になるわけなので、被災地の方々に、民主党との違いをどんなところを特に強調されているのか教えていただきたいのですけれども。
(答)私が強調しているのは現場主義と司令塔機能の強化です。そして新たな復興加速策を打ち出しました。特に、復興というのは、時間はかかります。我々のテーマはいかにしてスピードを上げるか、最短の速度でやるか、ということです。例えば住宅再建・まちづくりでも私を中心にタスクフォースをつくって、横串を入れて各制度の迅速化、簡素化、スピードアップを行っていますが、こういう縦割りを乗り越えて、しかも現場主義に立って、我々が司令塔機能を強化していくこと、これが復興加速化につながる大きな取組だと思います。具体的な政策、我々の取り組んでいるやり方、そこが違うということを私は訴えたい。

(以    上) 

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