6月9日(日)、東日本大震災後、東北太平洋岸を歩いてつなぐ長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」が、青森県八戸市から福島県相馬市まで太平洋沿岸部4県28市町村およそ1,000㎞の全線が開通することを記念し、式典・シンポジウム(主催:環境省東北地方環境事務所、名取トレイルセンター運営協議会/後援:宮城復興局、岩手復興局、福島復興局他)が名取市文化会館において開催されました。
式典では、28市町村の首長など関係者や市民約650人が参加。これまでトレイルづくりに携わってきた地元地域の人たちからのビデオメッセージで始まり、原田義昭環境大臣から「多くの人が歩き、その歩みが復興につながることを期待しています」とのあいさつの後、沿線自治体の首長と手を取り合って全線開通を宣言しました。
また、基調講演をおこなった市毛良枝さんからは、みちのく潮風トレイルの構想に強く関わった、日本のロングトレイルの第一人者、故・加藤則芳さんとの交流や思い出、自身の初めての単独登山経験で感じたこと、登山だけでない、短い時間でも歩くことで新たな発見ができる楽しさや素晴らしさなど、トレイルの魅力をお話しされました。パネルディスカッションでは、トレイル全行程を数年前に歩いた福島県出身のなすびさんが「東北の皆さんの人情を感じられる素敵な道」とご紹介されました。
種差海岸(八戸市)や松川浦(相馬市)などの景勝地や荒浜小学校(仙台市)、千年希望の丘(宮城県岩沼市)といった震災遺構もあり、今後の観光振興や震災伝承も期待されます。ぜひみなさんも、日々、進んでいく東北の復興の歩みを歩いて感じとってください。
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