被災地での55の挑戦 ―企業による復興事業事例集―
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12 ④ 外部とのネットワークを有効に活用する 1社単独で出来ることは限られる。不足する経営資源は外部との連携を通じて補うことが必要である。本事例集では、「経営力の強化」、「失ったシェアの回復」、「新規の顧客開拓」、「新商品開発」、「新規事業の創造」のいずれの課題においても外部リソースを効果的に活用している事例が中心である。常日頃から外部との交流の機会を増やし、ネットワークを形成している企業ほど外部リソースを効果的に活用している。㈲マルヒ製材は、震災後の木造仮設住宅を建設する上では地域内外とのネットワークが非常に重要な財産となった。また、㈱マルキンは、新商品開発において日頃から付き合いのあったレストランのシェフの協力を得られたことで、消費者ニーズを捉えた新商品開発に成功した。いずれも、震災前から構築してきたネットワークが新しいチャレンジを行う上での大きな原動力となった。

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